27年度以前

国語教育科(平成27年度以前の入学生向け)

国語教育科

国語教育科の紹介

 国語教育科の教員は、小学校教育コース国語サブコース及び中学校教育コース国語サブコースでの教育活動を担当しています。国語サブコースの授業科目は、大きく教科専門科目と教科教育科目に分かれています。教科専門科目としては、現代・古典の日本文学を学ぶことによって文章の読解力・表現力を向上させ人間の思想・信条についても深く理解する国文学分野、日本語の文法・語彙・方言・歴史等について学び言語コミュニケーションの全体的理解を深める日本語学分野、日本文化に大きな歴史的影響を与えている中国古典について学ぶ漢文学分野の授業科目が用意されています。これらの教科専門科目を踏まえて、国語科の授業実践について理論・歴史・臨床等の観点から学ぶ国語科の「扇の要」としての国語科教育分野の授業科目が教科教育科目として置かれています。また、近年の国際課に伴い生じている学校内での日本語支援の必要性に対応するために、日本語教育分野の授業科目も用意されています。これらの授業科目の現在の担当教員体制は以下に示す通りですが、これらに加えて学内兼任教員(日本語教育分野)・非常勤講師が教育体制に加わることによって、充実した国語科に関する教育活動を展開しています。

研究室の紹介 - 教 授 : 大野 眞男 -

oono

 大野の研究は大きく二つの領域に分れています。一つは日本語の地域的変異、つまり方言の研究です。全国的にいろいろな方言を見渡してきましたが、若い頃から取り組んできた琉球方言を含めて、文献資料に乏しい日本語周辺地域の方言に関する歴史的研究です。もう一つは、明治期から現代に至るまでの方言や標準語の問題に関連して、言語政策の観点から国語の近代化を相対化し、日本語の未来の姿を展望する社会言語学的研究です。

<研究内容>
社会言語学、国語政策、音声学、方言学
<講演・講義可能なテーマ>
国語の近代化、日本語と現代社会、地域の言語生活と方言

研究室の紹介 - 教 授 : 玉澤 友基 -

tamazawa

 漢字の書表現、特に行草体を中心に研究を進めています。漢字は豊かな形象性を持ち、様々な事物や性情を想起させ、とりわけ行書や草書は多様な表現が可能で尽きない魅力があります。また、近代の東北の書道文化に関心を持ち資料収集に努めています。平民宰相原敬の書の評価に取り組み、概要が把握できるところまできました。人間原敬の人柄が表出されていると同時に、優れた書技の持ち主であったことが分かってきました。

<研究内容>
漢字の書表現、太田孝太郎の書と業績、原敬の書業
<講演・講義可能なテーマ>
漢字の書表現、原敬の書業

研究室の紹介 - 教 授 : 藪 敏裕 -

yabu

 古代中国における詩・書を中心とする古典が制作・伝承され経書となる過程を解明する、儒教経典形成史を専門とする。特に原子儒教が孔子を経由して漢代に経学となる過程に関心の中心を置き、文化史的、思想史的な観点から解明を進めている。また近年は、西洋近代に生まれたこうした文献学的な研究方法自体の問題点を、伝統的な経書の扱いと比較することによって問い直し、新出土資料等を使用して歴史的・批判的方法によっては解明できない経書の研究方法の模索を進めている。

<研究内容>
詩経解釈史、儒教成立史、漢代思想史
<講演・講義可能なテーマ>
古代中国文化史、東アジアにおける平泉庭園の系譜
出土資料からみた儒教の成立

研究室の紹介 - 教 授 : 菊地 悟 -

 ここ数年担当している日本語教育実習が国際交流基金の海外日本語インターンシップ事業に採択され、清華大学での本実習に加えて寧波大学での見学実習を実現できました。寧波大学は私自身初訪問でしたが教育学部ゆかりの先生方のおかげで、充実した実習になりました。研究の方では、『和英語林集成』再版「英和の部」の索引作りが逆引き確認の作業を終えたところです。また、啄木の「ローマ字日記」のローマ字表記研究、「菜食」「妙齢」の語史研究が課題です。

<研究内容>
『和英語林集成』「英知の部」を中心とする訳語研究、語種イメージの研究 
石川啄木のローマ字表記の研究
<講演・講義可能なテーマ>
外来語と訳語、いろはと五十音
啄木のローマ字

研究室の紹介 - 教 授 : 藤井 知弘 -

 国語科教育学を専門としています。小学校教員をしていたので、学校現場に研究の基盤を置き、国語の授業創り、授業研究と分析などを講義やゼミなどで学生と一緒に探究しています。研究室には、大学院生(現役の高校の先生1名を含み)から3年生まで17名が所属しています。岩手大学公開講座や夏の先生方の研究会「国語教育イン盛岡」なども学生と一緒に運営しています。今まで多くの卒業生を出しましたが、正規教員には87%の人がなっています。本気で教員養成しています。

<研究内容>
国語科教育における読書教育の研究(読者論、読者反応研究を中心に)
教育実践場面における学習者研究、国語教育実践場面分析
<講演・講義可能なテーマ>
子どもと読書、国語の授業方法論、子どもと学校生活、
言語生活と国語力

研究室の紹介 - 准教授 : 平田 光彦 -

hirata

 仮名の書表現と書教育を中心に研究しています。仮名では、一条摂政集、高野切第三種、香紙切、寸松庵色紙などの古典研究に依拠して制作を行い、王朝書美の現代仮名表現への展開を目指しています。書教育では高校現場での教育経験も生かして、効果的な実技力の育成や、書写と書道の接続、芸術科としての書教育の可能性などを研究対象としています。

<研究内容>
仮名書法、漢字仮名交じり書法、書道教育、文字造形の感性評価
<講演・講義可能なテーマ>
書道教育における合科教育の可能性
「漢字仮名交じりの書」の指導
楷書点画構成の美的印象

研究室の紹介 - 特命教授 : 中村 一基 -

nakamura

 「隠り世(幽冥界)」(神話)・「隠れ里」(伝説)・「神隠し」(民俗)といった、《隠》と名付けられた異界幻想の考察を通して、日本精神史におけるユートピア幻想の問題を考えています。桃源 郷・山中神仙郷といった東アジア理想郷の影響を受けながら、日本独自のユートピア幻想が成立したのか否かについて研究しています。ま た、奥州独自の「義経北行伝説」が、海を越えて行く歴史的・思想的背景についても関心を持ち研究しています。死生学の分野では、月1回「岩手・生と死を 考える会」を開き、教育現場の先生との話し合いをしています。

<研究内容>
日本的他界感と幽冥思想の研究、異界幻想譚の研究 
「生と死を考える教材」の研究
<講演・講義可能なテーマ>
「浦島太郎」の世界、 「義経北行伝説・考」、<神隠し>の精神史
葬送と墓のゆくえ、日本の鬼、夢見る一寸法師、小泉八雲の「怪談」を読む
義経伝説と文学・芸能