サブコース紹介

学校教育科

学校教育科

学校教育科の紹介

 学校教育科は教育学と心理学の二つのサブコースで構成されています。どちらも奥深く、エキサイティングな学問分野です。

 教育学サブコースでは、各教科教育のサブコースとは異なり、教育全体を貫く原理や原則を学んでいきます。担当教員の研究分野は教育哲学・思想、教育史、教育社会学、社会教育学、教育方法学、教育行財政学などです。こうした学問分野は高踏的に思われますが、決して現実の諸問題や授業実践から乖離したものではありません。たとえば、学校教育の理念、道徳教育のあり方、内外の教育の歴史、地域の教育の実態、教師と子どもの関係のあり方、教育に関わる格差問題といった様々なテーマに鋭利に切り込んでいき、さらにオルタナティブを提示していく、極めて現実的な学問なのです。みなさんと一緒に議論できることを楽しみにしています。

 心理学サブコースでは、小学校教員になるために役に立つ心理学を学びます。こう述べると、子どもの心理学を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、小手先の応用だけを目的とした心理学ではなく、心理学の考え方と方法の理解に基づいて、教育心理学分野を習得するように配慮してカリキュラムを構成しています。そのため、心理学を専攻する学生は、心理統計の実習から始まって、コンピュータを使った心理学実験と実験レポートの作成、質問紙を作成・実施してデータ解析を行う実習、自分たちで設計した実験実習などを中心に心理学を学習します。これらの活動を通して科学として心理学の基礎を固め、その上で教室における子どもの問題行動や友人関係の悩みに対処する心理学を学びます。心理学を正しく理解して応用できる小学校教員がひとりでも増えることを願っています。

研究室の紹介 - 教 授 : 阿久津 洋巳 -

akutu

 教育評価の方法から知覚・認知の心理学、情動の計量心理学、個人の性格特性にわたる広い範囲で研究を進めています。

 学校教育場面に関連する心理学の問題というと、いじめや不登校をすぐに思いつくかも知れません。しかし、適切な学力の評価法、読みやすい 黒板の文字の条件、文字を読む能力、教室で落ち着いて先生の話を聞く特性、なども重要な心理学的問題です。これらの問題に学生と一緒に取り組んでいます。

<研究内容>
視覚的認知、高齢者の認知機能、性格心理学
<講演・講義可能なテーマ>
視覚の心理学、教育評価の方法、統計学入門

 

研究室の紹介 - 教 授 : 塚野 弘明 -

stukano

    子どもの学習や思考、学習者の心理についての探究を通して効果的な学習方法や教授法について実践的に研究しています。

 小学生から中学生にかけて、子どもは自分の学習プロセス(勉強のやり方)を反省できるようになり、学習方法を工夫するようになります(メタ認知)。この時期に正しいメタ認知を学ぶことは重要であり、どのような指導や授業を行えば正しい学習方法を身につけることができるのかを小中学校の教員と共同研究しています。

<研究内容>
学習過程の認知心理学的研究、認知行動療法、教育とメディア
<講演・講義可能なテーマ>
学習、教育、情報化、心理学

研究室の紹介 - 教 授 : 遠藤 孝夫 -

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 ナチズムの「過去」への戦後ドイツの取り組みを、人間形成の側面から研究しています。同時にドイツ発祥のシュタイナー教育に関して、特にシュタイナー学校の教員養成の理念とシステムについて研究を行っています。最新の研究成果として、對馬達雄編著『ドイツ 過去の克服と人間形成』(昭和堂)の分担執筆論文、翻訳書『シュタイナー教育』(イザラ書房)などがあります。

<研究内容>
ドイツ近現代教育史の研究
シュタイナー教育の研究
教員養成学
<講演・講義可能なテーマ>
ドイツにおける「過去の克服」と学校改革の歴史
シュタイナー教育の原理と内容
ドイツにおける協働と同僚性を基調とする学校づくり

 

研究室の紹介 - 教 授 : 田代 高章 -

tashiro

 教育方法学が専門です。何よりも教育の主人公である子どもを中心に、その生き方や学び方の質の変容につながるような、学校カリキュラムの創造が研究テーマです。具体的には、子どもの学力をめぐる問題、総合的学習の内容・方法、子どもの授業参加・学校参加のあり方など。ここ10年、学生を連れて地域の小学校での学習支援にも継続的に入ってますが、学生には多くの実践や理論に出会う中で、教育のあり方を多様な観点から分析できる力をこそつけて欲しいと願っています。

<研究内容>
教育活動における子どもの自己決定の人格形成機能に関する研究
子どもの自己決定の人格形成機能に関する研究
子ども参加型のカリキュラム開発
<講演・講義可能なテーマ>
学力問題、総合的学習の課題、子どもの権利とは、子どもの学校参加、
大人と子どもの関係のあり方、参加型学習、子ども理解とは

研究室の紹介 - 教 授 : 藤井 義久 -

yfujii

 児童生徒理解に役立つ心理検査の開発及び活用に関心があります。特に、現在は、児童生徒の生活不安と攻撃行動について、心理検査を用いた国際比較調査を行っているところです。

 ゼミでは、「学校現場から学ぶ」をモットーに、学生諸君とともに、学校へ出向いて、学校現場が抱えている様々な問題について現状を理解し、学校心理学的観点から適切な対応方法について検討していきたいと考えています。

<研究内容>
心理検査、問題行動の理解と対応、情動研究、心の教育、教師のメンタルヘルス
<講演・講義可能なテーマ>
心理検査法入門、児童生徒理解の方法、問題行動の心理学

 

 

 

研究室の紹介 - 准教授 : 岩木 信喜 -

iwaki

 知識の窓を利用して物事を理解し、認識する心理過程の研究をしています。色めがねをはずして事実を見ることは素朴には可能なように思われますし、確実な事実のようにも感じられます。しかし、それは一つの思想であり、事実そのものではありません。

 私の研究室では、人間が自らの考えを現実の世界でどのように築き上げていっているのかを考察し、それがどのような脳システムによって担われているのかを探求しています。

<研究内容>
知識・認知を発達させる仕組みの心理学、進化論的認識論
<講演・講義可能なテーマ>
学ぶ仕組みの心理学

研究室の紹介 - 准教授 : 室井 麗子 -

muroi

 西洋における「主体」・「自己」形成の思想史を研究しています。とくに、「死」について思索することや学ぶことが、「主体」や「自己」の形成とどのような関係性を持ち得るのか、という点に興味をもって取り組んでいます。

 講義のなかでは、様々な思想家たちの思索の痕跡に触れながら、彼ら・彼女らの生きざまを学生さんたちと一緒に追体験していきたいと考えています。

<研究内容>
フランスの教育思想
「主体」・「自己」形成の思想史
<講演・講義可能なテーマ>
「死と教育」の思想史、子どもと規範

研究室の紹介 - 特命准教授 : 神 常雄 -

 就学前児の言語発達が子どもの精神発達全体にどのように関わっているか、に主な関心をもって研究しています。また、聴覚障碍児の言語発達の障害とその教育支援にも取り組んでいます。とりわけ読み書きの発達の遅れとその支援のための教育プログラムの開発に取り組んでいます。

<研究内容>
幼児の言語と思考の発達、児童の読み書き能力の発達、言語発達遅滞児に対する言語教育
<講演・講義可能なテーマ>
子どもの言語発達と障害