国語科(国語)のカリキュラムは、よりよい国語の授業をするための実践力を磨くための国語科教育、日本文学についての理解を深めるための国文学、日本語についての知識を身に付けるための日本語学、日本文化に様々な影響を与えた中国の古典を知るための漢文学という四つの学問分野の科目から組み立てられています。書写については、国語科(書道)の科目を履修します。
国語科(国語)の学生は、先の四分野に関する概論・講義・演習を履修するとともに、2年生からは各分野の研究室に所属して、教員の指導のもとにより専門的な研究を進め、その成果として卒業論文を提出することとなります。
近年の情報処理機器の発達と普及に伴い、文字を手書きする機会は激減しています。大変便利になった訳で良いことに違いはありません。しかし、手で文字を書く能力は基本的能力であることに変わりはありません。とりわけ学校教育においては、文字を手書きすることは学習活動の基本をなすものであり、小学校段階における文字指導の役割は大きいものがあります。また、教師という職業は、最も文字を手書きすることの多い職業と言ってもいいでしょう。
一般に、文字は意志伝達のための単なる道具に過ぎないと思われているようです。しかし、文字にはそれを生み出した人々の宇宙観や世界観、美意識など、様々なものが込められています。私達が使用している文字の姿に到達するまでには長い歳月をかけた歴史があります。文字は人類の英知の結晶であると言ってもいいでしょう。したがって、文字を知ることは文化を知ることであり、文字を愛することは文化や国語を愛することに繋がると思います。
また、書かれた文字の姿や線からは、書き手の美意識や心理、生き方も伺うことができます。そこから、豊かな心の育成を図ることも可能です。
最近、箸や筆記用具の持ち方の乱れが指摘されます。ペンの持ち方が悪く指が変型しているものも見かけます。しかし、箸や筆記用具の持ち方は、人間の身体の理に適ったものに到達したものです。姿の美しさや作法の面からばかりでなく、人間の身体とその使い方という面から捉えてみる必要があります。
書道サブコースでは、以上のような視点から、文字や文字を書くことに関する学習を深めます。
「社会科教育学」「日本史」「世界史」「地理学」「社会学」「経済学」「法学」「哲学」「倫理学」という9つの研究室からなり、社会科学・人文科学はもとより自然科学の分野をも含む総合的なサブコースです。具体的には、学校教育における社会科(地歴・公民分野を含む)を主に教育方法の側面から研究する「社会科教育学」。東北地方の中世史を中心に行政・経済・文化の面から多角的に歴史を研究する「日本史」。西洋古代のローマ史を中心に広く西洋の歴史を研究する「世界史」。自然地理学と人文地理学の二つの領域からなる「地理学」。農漁村の労働形態を中心に現代の社会的諸問題を研究する「社会学」。日本経済の現局面の特質を、社会政策・労働問題の視点から不安定就業をキーワードに分析する「経済学」。憲法解釈を中心に、人権保障のあり方を学ぶ「法学」。自由論を中心に現代の倫理的課題を考究する「倫理学」といった各研究室があります。この広範な学問領域の学習を通して、深い教養と見識を備えた社会科の教員の育成を目指しています。
現在6名の教員がおり、相互に連携を図りながら、数学教育のほか、代数学、解析学、幾何学、およびプログラミング入門・確率・統計等を含む応用数学にわたって教育・研究指導を行っています。それぞれの教員の専門分野などについては、"教育学部数学教育科のホームページ"の方をご覧ください。
高校までの数学では、基本的な概念と計算方法を主に学んできました。算数・数学を教えるためには、児童生徒に数学の内容に対する興味を持たせることが不可欠です。そのためには、教師自身が、数学を深く理解し数学がどのように使われているかを多く知っている必要があります。数学教育科では、数学に感動しそれを伝えたくなる学生を育成することを目指しています。
理科教育、物理学、化学、生物学、地学の5教室あります。理科教育教室では、理科教育の考え方や実践を学習し、また、理科の教育を4分野の枠を越えて学習・研究し、他の4教室では、それぞれの専門の研究・教育が行われるとともに、教育現場での指導法も学習・研究しています。「理科離れ」という言葉が使われ始めてから長い時間が経ったにも関わらず、現状でもその傾向は改善の方向に向かっているとはいえません。この状況は教育と無関係とは言えないでしょう。多くの高校では、理科は2科目程度が選択履修されますが、中学校の教師は4分野の全てを指導しなければなりません。理科教育科では、大学入学後に高校で履修しなかった理科の科目を学習した後に専門の授業を履修するシステムをとっています。これを基礎にして理科の全分野になじみ、小中学校での教育に対応できる教員を養成することを目指しています。「理科離れ」を解決しようとする意欲ある学生を大いに歓迎します。
子どもたちに音楽の楽しさを教えるためにまず必要なのは、音楽という芸術を愛する心。そしてその上に知識と技術。学生たちは、音楽を通して培われる和やかな雰囲気に包まれて日々の勉強に励んでいます。学校教育教員養成課程では、中学校教育コース約3名、小学校教育コース約5名、1学年あたり約8名の学生が音楽科に所属しています。子どものころからピアノを習っていた人、合唱部や吹奏楽部で活躍していた人、あまり音楽に縁がなかったけれど音楽の魅力に目覚め教師になりたくなった人など様々です。器楽(ピアノ、管楽器、弦楽器、その他)や声楽の実技、作曲や音楽史関係、音楽科教育関係の科目を学んだ後、4年生になると演奏、作曲または論文を卒業研究として深めます。
また、卒業後の進路は、小・中・高等学校の教員の他、音楽教室などの指導者、自宅での音楽指導、公務員、民間企業での活躍、また大学院への進学など多彩になってきています。
専任スタッフ他、当科について詳しくは"音楽教育科のホームペイジ"をご覧下さい。
美術の教員として十分な実力を取得するため、次のような教育方針で教育を実施しています。まず、美術全体の基礎的な力を育成するため、絵画、彫塑、デザイン、工芸の実技に習熟するための制作実習と、美術史・美術理論の講義を設けています。また美術教諭として力量を高め、専門性を養う講義を設定しています。これらの基礎の上に、自分の目指す方向にあう分野の研究にはげみ、卒業に必要な単位数を得て、最後に卒業論文を書いて卒業、ということになります。美術科では卒業論文に加えて、制作を提出することも可能です。
保健体育サブコースは、学校教育教員養成課程の1サブコースとして、将来、小学校の教員となって「体育」という教科を、専門的知識と実践力を持って指導することので きる人材を育成することを目的としています。当コースの専門分野は「保健体育科教育学」「体育学」「運動学」「学校保健」の4分野によって構成されています。
近年、学校体育は身体運動が持つ、運動のよさ・味わい・楽しさ・喜びといったもの を経験させる、いわゆる運動それ自体を目的としてとらえる考え方が主流となってきています。そのため、体育の研究対象は学校という枠の中だけにとどめるのではなく、社会全体の現象にも視野を広げる必要があります。
保体コース所属学生は自分の希望する専攻領域に従い、2年生後期に指導教員を決定 します。そして3年生になると指導教員の研究室に所属し、専門的な学習・研究を進めていくことになります。
コース所属において、現在の体力や運動技能のレベルは一切問いません。体育・ス ポーツに関する多様な考えを持っている学生に所属してもらい、大いに議論し切磋琢磨することで、保健体育のあり方を高次元に引き上げ拡大して欲しいと考えています。
頭と手、道具と機械、様々な材料を使って物を作り出す活動は、人間の成長にとって欠くべからずのものです。それは、身体や感覚を発達させるとともに、物事を認識する力を養い、さらには労働の認識と創造的能力の基礎を培い、働く人への尊敬、ヒューマニズムの気持ちを子供たちの中に育てるものです。
普通教育の中での技術教育の果たす役割はまさにここにあります。教師が、物つくりに関する基礎的な知識や、一定のテクニックを持っていれば、教育の場面において、子供たちから生き生きとした学習意欲を引き出し、学習を効果的にすると思います。教科では図画工作、総合的な学習、生活科などに役立つと思います。
以上のような観点に立って、技術サブコースでは、技術の基本となる理論と実践および技術教育を、自然科学と社会科学の両面から学習します。
自然科学・社会科学・人文科学の側面から多角的に「生活課題」を見つめ、「食物学」「被服学」「保育学」「住居学」「生活経営学」「家庭科教育学」の6分野からアプローチします。「食物学」では栄養学、食品学、調理学を柱に食と健康・文化・技術を学びます。「被服学」では実験・実習・演習から快適な衣生活を探究します。「保育学」では子どもの発達が豊かに遂げられる環境醸成について主に生活文化の面から検討をします。「住居学」では住空間の学習(設計・デザイン)を通し、個人・社会にとって住みやすい空間づくりを追究します。「生活経営学」では複雑化する現代社会での消費生活の課題、家族・近隣関係の課題を対象に、家族と社会の問題にアプローチします。「家庭科教育学」では小学校・中学校・高等学校の家庭科で学習者が実践的に学ぶことができる授業実践の目標・方法・内容の視点を学びます。
英語科で学ぶことができるのは、英語科教育、英語学、英米文学の3つの分野です。学生は3年生になるとそれぞれ最も関心のある分野の研究室に所属することになり、4年生の卒業論文執筆へと向けて研究をすすめていくことになります。大学院の修士課程では、大学の卒業生や海外からの留学生の他に、現職の中学校の先生も英語教育についての研究をします。
Our department consists of three main areas of study: English Teaching, English Linguistics, and English Literature. In the first semester of their junior years, our undergraduate students choose one of the preceding areas as a major. A senior thesis is required to complete the program. Currently, 2 international students and 4 university graduates are studying in the Master's course.
このサブコースでは、学生が将来教職に就くことを念頭に置きながら、教育実践上の諸問題を科学的に検討する際の思考様式を習得することを目的とします。研究分野は、教育哲学、教育史、教育社会学、教育方法学、教育行財政学などです。本サブコースでは、学生との対話を重視し、議論し思考するなかで相互に学びあうという指導方法をとります。現在の教育のさまざまな問題に関心をもち、その解決策を自分なりに模索してみたいという情熱に満ちた学生を歓迎します。
このサブコースでは、教育に関連のある心理学を学ぶための科目が用意されています。学生は基礎的な心理学の方法(「心理測定」「心理学実験」)から教育・発達の心理学(「教育心理学」「発達心理学」)、さらに援助活動としての心理学(「臨床心理学」)まで幅広く心理学を学ぶことができます。心理学的に堅実な方法を用い教育と発達にかかわる心理的諸問題を解明できるような学生の育成を目指しています。
教育実践学サブコースでは、「実践」と「学び」との不可分な関係を重視しています。私たちは、深く学びためには「実践すること」「行うこと」が常に不可欠であると捉え、「やってみること」の中で「考え」たり、逆に「問いを深め」ながら「行ってみること」(thinking in practice, action research)を目指しています。本サブコースが目標としているもう一つの「学び」は、学年を超えた学生同士の「学び合いの関係」を大切にしていることです。学びとは、「お手本に従うこと」や教師の敷いたレールの上を「たどる」ことではなく、学生一人ひとりの自由で多様な探求活動をまず尊重しあい、そうした多様な仲間たちとの関わりを通して「らしさ」を見つけ出していく営みであるといえるでしょう。
このサブコースでは、通常学校で学ぶ特別な支援を必要とする子どもたちへの適確な教育支援のできる教員に必要な、特別支援教育、特別支援心理、特別支援保健などの科目を履修します。
このコースでは、特別支援教育の専門性のうち、知的障害・肢体不自由・病弱教育に関する学習を中心としながら、すべての障害のある子どもへの質の高い教育支援に必要な知識を学びます。特別支援教育担当者に求められる特別支援教育、特別支援心理、特別支援保健等の科目、そして他のコースと同様の教養を高める科目、教育の専門的な科目などを履修します。
広く世界の地理・歴史や政治・思想など学びつつ、岩手を中心とした東北地方の文化・社会を、風土、歴史、経済、教育、文化などの観点から理解し、未来の地域文化・地域社会のあり方を探求するための知識と諸技能を修得することを目指しています。生涯教育コース入学後、課程共通科目を履修しながら、研究分野についての理解を深め、半年で地域文化選修に所属することができます。その後は、主に研究室単位の演習や実習などを通して研究を深めていきます。そして卒業後は、地域文化を中心とした生涯学習社会の諸分野に貢献しうる人材の育成をめざします。
生涯学習の中でも重要な言葉の問題を取り上げ、日本語そのものと日本語による言語文化とを、多様な観点から学びます。
具体的には、日本語の基本的な知識や日本語について調査する能力を身に付けるための科目、日本語による言語文化である日本文学を鑑賞するための科目、古くから日本語文化に影響を与え続けてきた中国の言語文化に関する理解を深めるための科目などが用意されています。
日本語文化選修の単位に加えて教職単位を履修すれば、中学校国語の一種免許状を取得することができます。また、日本語教育関係の科目を履修すれば、日本語教育副専攻単位修得証明書が授与され、日本語教育の有資格者となることができます。
社会教育を中心とした生涯教育の基礎的知識の上に、地域社会におけるスポーツ活動や生涯にわたるスポーツライフの充実を図るという観点から、生涯スポーツに関する専門的・実践的知識と能力を身につけます。
また、地域の特性を活かした自然の中でのレクリエーションスポーツや健康スポーツについても学びます。
6つの分野があり、各研究室は以下のような教育研究活動を行っています。
「彫塑」は塑像、石彫、木彫、金属彫刻による幅広い立体造形を行っています。当研究室が中心となった"盛岡の街づくり・彫刻シンポジウム"は30年を超える活動を行っています。「金工/窯芸」では、日本の伝統的工芸技法による鋳造を中心に、金属加工技術や窯芸のろくろ成形技法などにより"用と美"を追求しています。「美術理論」では日本と世界の美術界の動向を追いながら、鑑賞、表現についての教育的、理論的研究を行っています。「美術教育学」では児童から青年期に至る造形教育のあり方を小、中、高の実践教材(手)やメディア教育を通して考察しています。「絵画・第1」では、テンペラ画、油彩画を主とした西洋画の技法、表現論を作品制作から研究し、自らの制作動機・意欲、創作理念を追求しています。「絵画・第2/版画」では、抽象表現、現代美術に焦点を合わせ、広範な視点から事物を捉え、表現することの意義を問うほか、銅版画を主にリトグラフ、木版画の作品制作を行っています。「デザイン/染織」では、地域連携によるプロダクトデザインの共同研究や、視覚伝達媒体としての印刷や映像を主としたデザイン提案を行い、さらに染めと織りの造形を通して感性の広がりを学んでいます。
漢字書・仮名書・漢字仮名交じり書・篆刻等の分野について、実技と理論の両面から書を追求し、基礎的表現力と広い視野を養います。中国や日本の古典の書作品や書人研究をふまえながら、現代書の動向を視野に入れて研究を行っています。
音楽は、年齢や境遇にかかわらずどんな人の心にも、そればかりではなく動物や植物にさえ働きかける絶大なエネルギーを持っています。人生のさまざまな場面にいる人達の心を豊かにする多様な音楽文化活動に関わっていくことは、やりがいのある仕事ではないでしょうか。
このコース・選修では、岩手という音楽活動が盛んな地域で指導者・コーディネーターとして携わっていくために必要な、幅広く豊かな教養と高い専門的音楽技術・能力を身につけます。
専任教員の専門分野他、詳しくは"音楽教育科のホームペイジ"をご覧ください。