社会科は,社会をどのように認識し,そのなかでどのように生きていくのかを<考える>教科です。社会科教育は,そうした社会科のあり方を問い直し,社会科それ自体の学ぶ意味を考えようとする試みでもあります。講義や演習では,社会科教育,地理・歴史教育における実践上の諸問題を究明するうえで根拠となる授業理論の検討を通して,社会科教育の研究方法の修得をめざしています。
私は,これまで,歴史教科書,歴史教育実践,歴史叙述などを対象に,歴史教育の語られ方(問題のされ方)に注意を払いながら研究してきました。特に,戦争体験や被爆体験を聞き取るなかで,過去の一人一人の「生きられた経験」が織り込まれた歴史叙述とはどのようなものなのか,そして,その「生きられた経験」が現在を生きる子どもたちとどのように出会いスパークするのか,教室が<歴史的思考の生まれる場>となるための内容と方法を模索しています。
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