平成15年度「環境と水」プロジェクト



このプロジェクトは、「独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター 平成15年度子どもゆめ基金助成(子どもの体験活動助成)」による実習形式の活動で、岩手県内の小中高生を対象に、岩手大学の「環境と水」研究者グループ(代表:農学部平野紀夫助教授)が行ったものです。

2003年9月6日〜7日の2日間、朝から夕方までびっしりとしたスケジュールでハードな実習を行いました。このプログラムも3年目で、今年はもっと若い年代の子供たちも対象にして、実施する私たちもいろいろな刺激と課題をいただこうと思いました。

講演においで下さった方々、ありがとうございました。また、生徒に付き添ってくださった父兄の方々、先生方、ありがとうございました。また、お手伝いくださった院生、学生の方々、ありがとうございました。最後になりましたが、お忙しいなか講演をいただいた北谷先生、清水先生、ありがとうございました。
今回、たくさんの小学生が参加してくれて、とても楽しく実験できたと同時に、ポスターの文字が難しくて子どもには読めなかっただろう、とか、テキストがむずかしすぎたのではないか、など、いろいろなご意見をいただきました。次年度、また助成金がいただければ、そういうところをもっときちんと議論して、次回はもっとたくさんの子供たちが参加でき、理解できるように工夫、改善したいと思います。

主なプログラム

  講義と実習     河川水の微生物検査(1)培養開始   (普通寒天培地、DHL寒天培地)     堆肥の温度と水            (堆肥の中の温度、水分、塩分、酸素、pH測定)     生活廃水の富栄養化(硝酸・リン)検査 (フェノール硝酸法、硝酸電極法、バナドモリブデン酸法)     水の化学検査(COD)        (過マンガン酸カリウムによる酸素要求量の簡易測定)     顕微鏡による水中微小生物の観察と同定 (採集、顕微鏡による観察と同定)     各種洗剤のミジンコとメダカへの影響  (市販洗剤の各種希釈液での行動変化の観察)     河川水の微生物検査(2)観察と同定  (集落観察と顕微鏡による観察と同定)     検査データの解析     環境と水の総合討論   講演     「環境と水」(発展途上国の環境問題) 講師:北谷勝秀(NPO2050理事長、元国連開発計画上席顧問)     「環境に関する仕事」         講師:清水健司(岩手大学工学部応用化学科教授)

岩手大学「環境と水」研究者グループ

  平野紀夫  農学部獣医学科 獣医微生物学 助教授   北爪英一  人文社会科学部環境科学課程 環境基礎化学 教授   梶原昌五  教育学部理科教育講座 生物学 講師   清水健司  工学部応用化学科 環境制御工学 教授   原 道宏  農学部農林環境科学科環境制御工学 教授   河合成直  農学部農業生命科学科 植物栄養学 教授   吉田 純  農学部農林環境科学科 メディア 技術専門職員

小学生が何人か逃亡しているようです。(笑)
また、2日目の最後までいることができない人たちもいました。子どもは忙しいのですね。
大きな画像(1MB弱)が欲しい方は、梶原までメールでご連絡ください。
参加者等、関係者にのみ、メール添付あるいは画像のURLをお知らせして、画像を差上げます。

作成:梶原昌五