学校紹介School introduction

 校長 宮川 洋一 Miyagawa Yoichi

【所属】岩手大学教育学部 技術教育科
【専門】技術科教育学 情報教育

 

本校は1947(昭和22)年岩手師範学校附属中学校として3学級で発足しました。1949(昭和25)年の新制大学発足により,岩手大学学芸学部附属中学校に改称し,昭和27(1951)には,学校教育目標「よく考え,誠をもって 働く人間」を設定いたしました。昭和41(1966)年には,学部名称の変更により,岩手大学教育学部附属中学校と改称して現在に至っています。この間,私を含め23名の学校長により本校学校運営が受け継がれ,約11,000名の卒業生を送り出しています。卒業生の多くは,国内外の様々な地域でリーダーとして活躍されています。

日本の中学校は学校教育法施行規則第七十二条に基づき,教育課程は,国語,社会,数学,理科,音楽,美術,保健体育,技術・家庭及び外国語の各教科,特別の教科である道徳、総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成されることになっています。一方,公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律により,小規模中学校においては,10(技術と家庭は別免許のため)の教科・分野の免許を取得している教員を配置することが財源的にできず,やむを得ず一部教科について,免許外教科担任制度を活用している学校が岩手県内にも多数あります。このような中,本校では地域の児童生徒数を踏まえつつ,中学校としての適正規模を維持し,クオリティの高い教育を生徒及びそのご家族に提供していると自負しています。また,生徒一人一人の生き方や幸せに直結する教育は極めて重要であり,目先の動向に惑わされるのではなく,教育は国家百年の計であると強く認識して骨太の学校運営にあたっています。さらに,地域のモデル校として地域教育の水準を向上させるため,地元岩手県教育委員会とも連携して交流人事を行っており,県下各地より推薦された資質・能力の高い教員,期待され将来を嘱望される若い教員を採用しています。

 

令和3年度,社会が大きく変革する中,以下の点を重視した学校運営にあたります。

第一に,現時点においても,人類は新型コロナウイルス感染症(COVID19)の脅威にさらされています。ワクチン接種が始まっていますが,国民全員に行き届くまでにはもうしばらく時間がかかります。それらを含め,まずは生徒の安心・安全を第一に学校運営にあたります。

第二に,いよいよ「GIGAスクール構想」が始まります。「GIGAスクール構想」のGIGAは,データ量の単位であるギガではなく,Global and Innovation Gateway for Allの頭文字です。地球全体のという意味のGlobalのG,変革のという意味のInnovationのI,出入り口のという意味のGateway のG,すべてのという意味のAllのAです。Global and Innovation Gateway for All,直訳は「全ての人にグローバルで革新的な入口を」という意味になります。「GIGAスクール構想」は,プログラミング教育や統計教育等,狭義の情報教育の充実と,各教科指導におけるICTの活用の推進という2本柱で構成され,言語能力,問題発見・解決力と並び学習の基盤とされる情報活用能力(情報モラルを含む)の育成を目指すこと直結します。これら広義の情報教育の世界では、パソコンが学校に導入されはじめた年を1983(昭和58)年,情報活用能力という言葉が定義された年を1985(昭和60)年として,特に1985(昭和60)年を「コンピュータ教育元年」としています。それから36年の時を経て,2021(令和3)年は「GIGAスクール元年」です。この年は,後々まで語り継がれることになると思います。本校では,開校以来学校公開教育研究発表会を32回開催してきました。本年度は,第33回学校公開教育研究発表会(本公開)を2日間に分けて,対面とオンラインとのハイブリッド形式で開催いたします。これまで蓄積した様々な教育学的知見の上に,デジタルデバイスを織り込んだクオリティの高い教育の在り方を究明するとともに,「Society5.0を生き抜く『人間の強み』を育む学びの構想」について,生徒の学びの姿で実践・実証してまいります。また,本年度は平成29年に告示された中学校学習指導要領完全実施の年度でもあります。現在の3年生が大学を受検する2025年度入試(令和7年度)から,大学入試共通テストに7教科目として「情報」が追加される可能性も高くなりました(令和3年3月24日大学入試センター発表)。高等学校の接続校種として,これら新しい内容についても接続教科である技術・家庭科技術分野を中心に,しっかりと対応してまいります。そして,得られた教育学的知見と実践事例を,岩手県内に留めず国立大学として全国へ発信していく所存です。

第三に,小学校の教科担任制との連携を高め,中学校における10の教科・分野の質向上をめざします。戦後構築されたいわゆる義務教育の6-3制(6年間の学級担任制-3年間の教科担任制)は,児童生徒の発達状況からして,以前より実態に合わなくなっていることは周知の事実です。本学教育学部附属小学校や本校の通学区である周辺の小学校とも連携し,義務教育9年間を一体として捉えるとともに,小学校5年生から始まる教科担任制に基づき,小学校-中学校-高等学校の接続を踏まえた教科教育の充実に努めます。

第四に,教員という職業の魅力を教育養成の立場から発信してまいります。このためには,まずは教員の働き方の改革が必須です。この実現には,学校関係者のみならず,生徒の保護者の皆様,地域の皆様のお力添えが必要です。限られたリソースでクオリティの高い教育を実現するためにも,ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

最後に,岩手大学教育学部附属学校園では「岩手大学教育学部附属学校園基金」を開設いたしました。大学という研究機関の附属校とはいえ,教育学部附属学校はその性質上,ライセンス料が得られるような知的財産権を取得したり,外部資金を直接的に得たりすることは困難です。一方,児童生徒の安心・安全の確保,クオリティの高い教育の実現のためには,安定的な環境整備が欠かせません。附属学校園に求められている使命を果たすための教育環境を充実するための様々な事業に活用させていただきたいと存じます。どうかこの点におきましてもご支援賜りますようお願い申し上げます。

 

学校概要

概要

所在地
〒020-0807 岩手県盛岡市加賀野三丁目9-1 [ アクセス方法 ]
TEL
019-623-4241
FAX
019-623-4243
サイト
www.iwate-u.ac.jp/fuchu/
メール
ftb@iwate-u.ac.jp
生徒数
416名 (令和3年4月6日 現在)
教職員数
  35名 (平成3年4月6日 現在)

校舎

本校の性格

本校は、教育基本法に定めるところにより、義務教育として行われる普通教育を行うとともに、岩手大学教育学部付属中学校として、次の教育活動を行っています。

  1. 岩手大学教育学部における生徒の教育に関する研究への協力
  2. 教育学部などの学生の教育実習
  3. 教育理論及び実践に関する研究

学校教育目標

よく考え誠をもって働く人間
「よく考え」
理性的、主体的に考え、判断する生徒
  • 自主的に考え正しい価値観で判断ができる。
  • 課題意識をもち、主体的に創意工夫を活かし、課題の解決に取り組むことができる。
「誠をもって」
思いやりがあり、豊かな心で、互いに敬愛する生徒
  • 互いに人格を尊重し合い、よりよい集団を作ることができる。
  • 美しい言葉で、心を通い合わせることや自然や事物を慈しむことができる。
「働く」
理性的、主体的に考え、判断する生徒
  • 心身ともにたくましく,何事にも粘り強く活動できる。
  • 個性を発揮し,自主的,創造的に活動できる。
 教科書採択とその理由
・令和3年度使用教科用図書の採択結果とその理由は、以下の通りです。