サブコース紹介

理科教育科

理科教育科

理科教育科の紹介

 理科教育科は、義務教育および高校教育における理科担当教員を養成することを主な目的としています。本科は、理科教育全般についての教材研究や教科教育方法について研究・教育する「理科教育教室」および初等・中等教育における理科の各分野について研究・教育する「物理学教室」、「化学教室」、「生物学教室」、「地学教室」で構成されています。このような自然科学の各分野で構成されている本科は、自然界に対する幅広く、しかも正しい認識を持った教員を養成することに勤めております。そのため、本科の学生は、3年次から各教室の研究室所属となり、各自の研究テーマに関する実験・観察など、卒論に向けた取り組みを精力的に行っております.このような経験を経て十分な力量を備えた理科に強い教員を輩出すべく、本科の教員は日々学生の指導に当たっております。

 

 

研究室の紹介 - 教 授 : 安川 洋生 -

yasukawa 遺伝子組換え技術、遺伝子解析技術、細菌培養技術、バイオインフォマティクス技術を使って、有用な細菌の探索と解析、細菌バイオフィルムの制御、細菌の抗菌薬感受性の解析、病原菌の早期検出、に役立つ研究を行っています。また、光活性化酵素の分子構造を解析し、新規な生命科学実験ツールの開発を行っています。細菌の分子レベルの研究を通して、生命現象の物理化学、安心安全な細菌とのつき合い方、感染症予防の心得等について学生に学んでもらいます。

<研究内容>
微生物のバイオフィルム形成機構、微生物の抗菌剤耐性化機構、光応答性タンパク質の分子構造
<講演・講義可能なテーマ>
バイオフィルムの形成機構と除去法、微生物の抗菌剤耐性化と伝播、光応答性タンパク質の解析と応用

 

 

研究室の紹介 - 教 授 : 菊地 洋一 -

kikuchi

 その1;主に天然水中の 微量金属イオンなどを対象に、新規な高濃縮分析法の開発や高価は分析機器を用いない簡便な分析法の開発を研究しています。その2;小中学校における物質学習の在り方について、粒子概念の導入および活用に着目して研究しています。小中学校の先生方と協同で、科学的思考力の育成を目指す物質学習スタイルを岩手から発信したいと考えています。

<研究内容>
溶媒抽出平衡の解析と新規な抽出法の開発
天然水を対象とした分析法の開発
物理学習のあり方
<講演・講義可能なテーマ>
水の科学、粒子概念について

 

 

研究室の紹介 - 准 教 授 : 梶原 昌五 - 

kajiwara

 三陸沿岸と陸奥湾等で養殖されているマボヤ(原索動物)の光受容器(眼)と生殖活動との関係を調べたり、神経系の立体再構築を試みています。また、人間活動が海の生物に及ぼす影響を調べたり、アメリカの環境教育方法を、実際に日本の学校教育の中で試し、その効果を比較しています。ESD(持続可能な開発のための教育)の実例についても研究中です。

<研究内容>
マボヤの神経系、環境教育、水産・養殖
<講演・講義可能なテーマ>
いろいろな動物の目(講義)、磯の生物の生態学(講義)
                         環境教育プログラム(実践)

 

研究室の紹介 - 准 教 授 : 馬渡 健太郎 -

 素粒子理論の研究を行っています。特に、2012年にヨーロッパの大型陽子衝突 実験(LHC)で発見されたヒッグス粒子や、宇宙の27%を占める正体不明の暗黒 物質(ダークマター)について、日本はもとより世界各地の方々と研究を行って います。ヒッグス粒子や暗黒物質は、素粒子標準理論を超える新物理と深く関 わっており、岩手の北上山地に建設が計画されている国際リニアコライダー (ILC)でその性質の解明が期待されています。

 

 

また学生の卒業研究課題として、国立天文台水沢観測所の電波望遠鏡を用いた 天体の観測にもチャレンジしています。学生と一緒に、物理学、特に素粒子・宇宙物理学を通して自然界に潜む美しい 法則を発見できたらと思います。

*研究室HPはこちら
<研究内容>
高エネルギー粒子衝突実験(LHCやILC)におけるヒッグス粒子や暗黒物質などの 生成・崩壊に関わる素粒子標準理論を超える物理
*詳しい研究紹介はこちら
<講演・講義可能なテーマ>
素粒子物理学入門「世界は何からできているか?」「ILCで解き明かす宇宙の 謎?!」

 

研究室の紹介 - 准 教 授 : 久坂 哲也 -

 本研究室では、心理学の理論的知見と理科教育学の実践的知見の双方から実験研究(授業実践や教育介入など)と調査研究(面接法や質問紙法など)を遂行しています。特に現在は学習者の「メタ認知」や「動機づけ」に着目した研究や、大学生や教師の理科指導に対する不安感や成長モデルなどに関する研究に取り組んでいます。

<研究内容>
メタ認知的支援による科学的探究能力の育成に関する研究
科学的問題解決場面におけるメタ認知の測定に関する研究
動機づけ的側面からみた小中学校の理科授業に関する研究
<講演・講義可能なテーマ>
学習におけるメタ認知の役割と働き

 

研究室の紹介 - 准 教 授 : 苗村 康輔 -

 私達の住んでいる岩手県の地下深部には太平洋プレートが沈み込んでいます。太平洋プレートを構成する岩石は、もともと海底にいた時に海水にずっと触れていたため、水分が「含水鉱物」として固定化されています。このような水を含んだ岩石が沈み込んで熱せされると、含水鉱物が分解して地下深くで水を放出します。この地下深部で生じる脱水反応は、火山活動のもととなるマグマの発生や、地震を発生させる原因の一つと考えられています。この現象を「診る」ためには、地下深部のプレート岩石(高圧変成岩といいます)を入手する必要があります。

 世界の造山帯には地下約30-200キロメートルで形成された高圧変成岩が削剥により浮上し、現在地表で観察することができます。私はヨーロッパチェコ共和国・中国チベット高原・モンゴルアルタイ山脈をめぐり、そこに産する高圧変成岩を研究してきました。岩手県周辺や北海道には太古の昔に形成された高圧変成岩が見られます。これらの岩石を用いて、沈み込みプレート内部で生じた水の取り込みと脱水の素過程を研究したいと考えています。

 岩手大学教育学部地学教室は、地域の地学教育の拠点としての役割を担っています。教育学部の地学教育においては、防災教育や温暖化問題について十分に時間を割いて学習することで、小中学校の先生を目指す学生たちに役立つ教育を心がけたいと思います。さらにアウトリーチ活動を通して、地学の面白さを市民や子どもたちに伝えられる活動にも今後取り組んでいきたいと思います。

<研究内容>
 上部マントルかんらん岩および高圧変成岩の研究
<講演・講義可能なテーマ>
がんちゃんにのって地底旅行(地下に存在する岩石のお話)

 

研究室の紹介 - 准 教 授: 佐合 智弘  -

 高分子化合物について研究しています。

 高分子材料は今や生活に欠かせません。この高分子材料に機能を付与したり、材料劣化による機能低下を評価したりするため、材料の化学構造(一次構造)や高次構造などについて研究しています。

 また、この身近な高分子材料の学校現場での扱い方などを主軸としつつ、物質分野全般から理科教育について考えています。

<研究内容>
高分子固体のミクロ構造解明
分光分析を用いた高分子構造解析手法の開発
物質学習から考える理科教育
<講演・講義可能なテーマ>
身の回りの高分子材料

 

研究室の紹介 - 特 命 准 教 授 : 名倉 昌巳  -

 本学に赴任するまでは中学校の教員として,実験・観察を主体に,構成主義に基づく協働的な学習を取り入れた授業を実践してきました。その傍らで夜間大学院や研究発表などを経て,パフォーマンス評価や形成的評価など真正の評価論に出会い,理科授業開発における実践研究を積んできました。常に教科教育から軸足がブレなかったのは,理科の教員として採用されたという初心を忘れなかったためだと思います。

 現場では目の前の児童・生徒に対する生徒指導や学級指導,学校行事や部活動などに紛れ,急激な社会変革への対応に迫られ,理科で採用されたことを忘れがちになります。しかし,理科を志す教師には,一時の時代要請に振り回されない立ち位置と,理科教育こそ本分であり,学生時代に科学的な方法論を修めた誇りを持ち続けてほしいと願っています。子どもたちに理科を通した思考・判断・表現力などの資質・能力を身に付けさせることのできる,教師養成が使命と思いつつ,実践に重きを置いた研究を続けています。

<研究内容>
形成的評価など真正の評価論に基づく効果的な理科の教授・学習過程モデルの構築
「生命」領域における概念形成と誤概念払拭に資する逆向き設計による理科授業開発                    「生命・地球」領域を統一的に理解するための理科カリキュラム編成 
<講演・講義可能なテーマ>
学環境指標としてのタンポポ在来種・外来種の生育状況から見た環境変化                         パフォーマンス課題とルーブリックを用いたダーウィン自然選択説の理解                          Pasta Geneticsによる遺伝的変異の確率から考える多様性の進化
   
 

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