学部長あいさつ

教育学部長 清水 茂幸
ようこそ! 岩手大学教育学部へ
このウェブサイトを訪れる皆さんは、教育学部での学びを通じて、学生生活を充実させ、将来的には教育分野での職に就くことを目指していると思います。一般的に、教育学部での勉強は教職に就くための準備期間と捉えられがちですが、その実態はそれ以上の深い意味を持っています。教育の専門家として子どもたちの知識や感性を育む仕事は、社会にとって非常に重要な役割を果たします。
教育学部での学びは、教育理論の学習だけにとどまらず、教育実践への深い理解、クリティカルシンキング能力の養成、そして何よりも自己成長を目指す過程です。学生生活の中で、教育の歴史、教育に関する心理学、教育方法論など幅広い知識を習得します。また、各学年での実習を通じて、自分自身の教育スタイルを見つけ出す機会も得られます。
現代社会は、高齢化、グローバル化、気候変動、災害、リソースの枯渇、パンデミック、さらには国際秩序の変化など、様々な新しい課題に直面しています。これらの課題に対する一つの明確な解決策は存在せず、重要なのは過去からの学びを活かし、現在を生き、将来を担う次世代へ何を伝えるべきかを考えることです。自分自身を高め、教育現場で成果を活かすことが求められています。
本学部では、小学校教育、中学校教育、理数教育、特別支援教育の4つのコースを通じて、教育現場の多様なニーズに応える教育者の育成に努めています。教育プログラムの開発、防災教育を含む学校安全の研究、小規模学校や海外での教育実践機会の提供など、地域や時代が求める教育内容を充実させています。
教育関連の仕事には多くの挑戦が伴いますが、子どもたち一人ひとりの個性を理解し、彼らの可能性を最大限に引き出すことは容易ではありません。しかし、その過程で見せる子どもたちの成長や学びの喜びは、教師にとってかけがえのないものです。また、教育者として社会の未来を形成する責任を担うことは、大きなやりがいにつながります。
教育は、互いの多様性を認め合い、共に考え、共創することが必要です。教育学部での学びを通じて、多様性に対する理解を深め、個々の価値を高めながら、協力し合う学生生活を送り、豊かな人生を築くための基盤を築いていただきたいと思います。