文字サイズ
お知らせ

教職大学院トピックス 6~9月

2022.11.15

9月

特別支援学校実習
 学卒M1は、総合実習として幼稚園・中学校・高等学校に赴きます。その中の特別支援学校における実習では、3日間の中で授業参観、授業参加、各種講義等を通して特別支援教育について学びます。ここでは、子どもたち一人ひとりと関わることができるため、「個」に目を向ける視点を得ることができます。また、共に活動し共に学ぶことの大切さに触れることもできる実習でもあります。このように、普段の配属校とは異なる教育現場に出向くことで、新たな視点を多く得ることができます。

 

マネジメント実習B
 マネジメント実習Bでは、各院生が配属校の特色ある取り組みや好事例について調査しました。私は、配属校高学年において昨年度より実施されている一部教科担任制をテーマとして調査しています。今回の実習では研究主任へのインタビュー調査に留まりましたが、今後の実践実習において高学年児童や担任教師へのインタビュー調査や授業参観を行い、その実態やメリット・デメリット、今後の展望についてさらに調査していきたいと考えています。

 

院生室運営について(分掌)
 教職大学院でも、会社や学校と同じように、役割を分担して生活しています。「分掌」と呼ばれるものです。「総務広報部」「施設管理部」「実践研究部」と硬そうな名前の部署ですが、「実践研究発表会」の企画から「コーヒー友の会」の運営まで、「あったらいいな」を形にし、お互いに良い環境で学修できるような仕組みを作っています。

 自分たちに関することを自らの責任において処理すること。

 これこそ、子どもたちに付けさせたい「自治」の力ですね。

 

沿岸マネジメント実習
 M2現職大学院生の沿岸マネジメント実習では、宮古教育事務所や宮古市・田野畑村教育委員会の方から沿岸の学校の特色、教育課題等について学びました。また、山田小や田老一中への学校訪問、田老での「学ぶ防災教育」では、様々な資料や震災遺構、それに児童生徒の姿から地域の方・教職員の思いを知ることができました。沿岸の地域の方々から話を聞き、雄大な自然を見て、磯の香りを感じ、美味しい食べ物をいただき、沿岸の魅力を五感で感じながら、改めて「いわての復興教育」の推進のため私たちにできることについて考えました。

さらに、M2現職大学院生の仲も深まりました。

8月

幼稚園実習
 8月24日から3日間、附属幼稚園で実習を行いました。幼児期の学びを支える要因の一つとして、環境構成重要であることを学びました。子どもたちの身体的発達と情緒的発達を深く理解して構成された環境は主体的・創造的な遊びを引き出し、「その子らしさ」を生かした一人一人の成長につながっていくと感じました。3日間という短い期間でしたが、子どもの視座に立って考える重要性に気付くとともに、幼児期の学びと児童・生徒の学びの系統性を考えることができるようになりました。また、それぞれの発達段階で教員としてどのように関わるべきかを改めて考える機会となりました。今回の学びを今後の実践に活かせるよう気持ちを新たにしました。

 

ラウンジでの仲間との交流
 院生棟のラウンジは、学びを「交流する場」、「心身を休める癒しの場」として使われています。ランチタイムには昼ご飯を食べながらの女子会があったり、空きコマにはおやつを食べながら仲良く語り合ったり交流しています。飛び交う話題は、趣味のアウトドアの話から好きなアニメの話まで様々で、幅広い年代が集まる教職大学院ならではの光景がここでは見られます。ラウンジでの交流から新たな情報や考えるきっかけをいただいています。これからも院生同士たくさん語り合い、一緒に楽しい大学院生活にしていきたいと考えています。

7月

中間発表会
 大学院生活の集大成となる実践報告書の執筆に向け、各院生はそれぞれが定めたテーマについて、日々研究に取り組んでいます。7月に行われた教育実践研究中間発表会では、M2の発表をM1の院生や教授・連携協力校の先生方等多くの方々に聞いていただき、たくさんの助言をいただきました。自分では気づけなかった多様な意見に触れ、いただいた貴重な意見を基に取り組みにさらに磨きをかけ、報告書をよりよいものにしていけるよう努めます。
教職員の職能成長に資する学校経営の実践と課題
 本授業は、管理職及びミドルリーダーによるOJT実施場面を想定した研修会の学修をします。実際に研修会の準備・運営等を通して、研修者に何を伝え、どんな運営をすればよいか考えるきっかけとなりました。研修会後には、研修の効果と改善点を意見交流し、質の高い研修について学びました。さらに、「チーム学校」として連携・協働できる学校運営をどう進めるべきか、「人材育成」の場としてのOJTの有効性を院生同士で深く学び合えたと感じています。

 本授業の学びを、自らの学びで完結することなく、岩手の教育のために学校おいても積極的に発信していきたいと思います。

院生懇談会
 中間発表会終了後、引き続き同じ会場で院生懇談会が行われました。

 M1、M2の学卒・現職院生と研究者・実務家の先生方混合の小グループに分かれて情報交換を行いました。ゼミにおける資料の準備の仕方、データ収集や分析の方法、研究協力校とのやり取りの仕方、参考文献の上手な探し方など、日頃の研究に関する話題で各グループでは大いに盛り上がりました。

 M1は今後の研究に向けて、M2は研究のまとめに向けて、お互いによい刺激となりました。

6月

授業力・子ども支援力実習A
 春の授業力開発実習を終えました。約2週間の実習期間のため普段はなかなか出来ない「単元」で授業構想を行い実践することが出来ました。生徒と授業を通して毎日接することで、何に興味があるのか、どのような発問が良いのかについて考えるきっかけになりました。また、家庭科の学習内容を生活と結び付けて指導するという事について理解はしていましたが、授業の中に盛り込むことの難しさをあらためて実感しました。秋の実習では、今回の課題を生かした実践になるよう取り組んでいきたいです。
授業力実習
 5月~6月、計8日のM2現職院生授業力実習が行われました。M2現職院生が、各自の研究テーマにそった授業を行います。

 国語の授業ではICTを活用した授業を行いました。2校の学級をオンラインでつなぎ、物語を読んだ感想や見いだした価値を共有しました。子どもたちはお互いの考え方の違いや共通点にふれ、面白さを感じていました。今回の実践を分析・検証し、地域に発信できる高度な実践力を身に付けるよう学修に励みたいです。

道徳教育の理論と課題
 道徳科が小・中学校で教科化されたことにより道徳教育の重要性はより高まっています。本授業では、それらの状況も踏まえて道徳教育の歴史的な背景や授業づくりの仕方を学んでいます。さらに学校想定して道徳教育の全体計画作成や授業づくりにグループで取り組み、「考え、議論する道徳」について校種や経験の垣根を越えて話し合っています。

 このように様々な人と学び合えることが教職大学院のよさだと日々実感しています。