教育学研究科紹介
地域の教育水準を高め、高度な専門性と実践力を備えた人材を育成
岩手大学大学院教育学研究科は、近年の学校教育を取り巻く社会状況の変化や多様化・複雑化する教育課題に対応することができる高度な専門知識と実践力を備え、併せて地域社会・文化の向上に寄与することのできる専門的資質・能力を備えた人材の育成を目的としています。
学修支援Q&A
Q1 どんな施設で学修するのですか?
教職大学院棟という教職大学院専用の施設があります。この中の「院生室」では、一人一台のパソコンが貸与、無線LANが完備されています。「演習室」では、電子黒板等のICT機器が配備され、いつでも利活用できます。
Q2 教員採用試験での特例措置とは、どのようなものですか?
岩手県の教員採用試験に合格した上で、教職大学院に進学した学卒院生は、大学院修了までの期間(最大2年間)、名簿登載期間を延長することができます。なお、合格した出願区分の学校・教科等の専修免許を取得することが条件です。
Q3 奨学金制度はありますか?
学卒院生を対象とした本学教職大学院独自の貸与制度があります。令和7年度から、貸与額について月額3万円あるいは5万円を選択できます。返済期間は教職大学院修了後の5年間です。
Q4 授業の特色にはどのようなことがありますか?
「理論と実践の融合」を目指し、理論面を研究者教員が、実践面を実務家教員がそれぞれ担当します。多くの授業は、研究者教員と実務家教員のチームティーチングで、演習を重視して実施します。また、授業や専門実習では、現職院生と学卒院生が協働・交流し、学び合います。
Q5 どのような指導体制ですか?
各プログラムを専門とする研究者教員8名と、小・中・高・特支学校の校長等の実務経験のある実務家教員7名が中心となり指導します。また、これに加えて教育学部所属の20名をこえる研究者教員が学修をサポートします。
Q6 教育実践研究報告書とは何ですか?
院生個人が、学校現場に貢献する教育実践のテーマを定め、その実践を理論的に検討し、報告書を執筆します。その内容に応じて、研究者教員と実務家教員がチームでサポートします。
Q7 学卒院生が修了後に教員になったとき、初任者研修はどうなりますか?
岩手県内の公立学校では、教職大学院での学修内容が考慮されるため、校内の初任者研修において、通常は150時間のところが、75時間に軽減されます。
Q8 学卒院生が修了後に教員になったとき、初任給はどうなりますか?
「教職修士(専門職)」に対する優遇がなされています。具体的には、岩手県採用の初任給は、学部卒業者が232,860円ですが、大学院・教職大学院修了者は、252,604円です。
Q9 修了後、教職大学院とのかかわりがありますか?
教職大学院の同窓会があり、親睦を深めたり実践研究を交流したりすることができます。また、教職大学院と連携・協働して、教育実践研究や職務に取り組む修了生もいます。
教職大学院修了後のメリット
- 岩手県内の公立学校では、教職大学院での学習内容が考慮され、校内の初任者研修が150時間から75時間に軽減されています。
- 岩手県採用の大学院・教職大学院修了者の初任給は、学部卒業者232,860円に対して252,604円となり、教職修士(専門職)への優遇もされています。
- 教育実践をリフレクションするサイクルが身につき、修了後も教職大学院や教育関係機関と連携し、教育実践研究を継続、発展させることができます。