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お知らせ

教職大学院トピックス 10~11月

2022.12.27

11月

子ども支援実習
 2年次の子ども支援実習は直接児童に対して支援をするのではなく、観察及び担任、生徒指導主事、養護教諭等から得た情報を整理し、児童理解を図ることを目的としています。複数の目から得た情報を整理すると、児童の課題だけではなく、成長や強みにも気付くことができました。観察後の院生及び関係者でのディスカッションも貴重な学びの機会となりました。

 

リフレクション
 リフレクションは、教職大学院におけるあらゆる授業科目で習得した理論を総動員して、実習における実践的課題を分析し、課題の捉え直しを行った上で、カンファレンスを通して他者の意見も参考にして、課題解決に向けた検討を行う場として設定されています。自分の実践を振り返り単純に反省するのではなく、様々な角度から見つめ直し新たな気づきや具体的な改善点を得るために、院生それぞれの経験や考えを出し合い、協議し、練り上げていくことができる、とても有意義で熱い時間でした。

 

院生室から見える四季
 院生がその大半の時間を過ごす場所は?そう、院生室。開放的なガラス窓からはいつも自然が見えます。春は皆で開花を待ちわび、猛暑の夏はアイス片手に談笑。見慣れた光景です。秋は紅葉が見えます。気づけば銀杏を踏まないように歩く術が身に付きますね。加湿器が稼働し始めたら、それは冬の訪れ。冬は長く厳しいものですが、それは院生も同じです。M1は課題に追われ、M2は教育研究実践報告書に追われ…。院生室から見える景色も院生の生活も四季折々。皆、次の春に向けて長い冬を過ごすのです。

 

10月

授業力開発実習B
 10月27日から28日までの10日間、M2学卒院生を対象とした「授業力子ども支援力開発実習B」が行われました。自己の研究テーマに即した授業実践や心理授業を行います。6月にA実習で見つけた自己課題解決に向けた長期間の最後の実習を終えました。単元のまとまりや授業のつながりを意識し、日々の積み重ねの大切さを学びました。実践を通して研究に関する知見を深め、修了に向けた研究を大きく進めることができました。

 

仲間との学び
 岩手大学教職大学院における「仲間との学び」とは?例えば、現職院生は違う校種の先生方とともに学びを広げたり深めたりできること。学卒院生は講義や実習等での課題や気付きを共有し、それぞれが実践の場で活かせること。また、現職院生と学卒院生がざっくばらんに交流し、学校現場での体験談やICTの活用法など新たな知見を増やせること。

 今年度も残すところあと数ヶ月、仲間との学びを大切にし、充実した日々を過ごしていきます。

 

いわての復興教育の実践と課題
 東日本大震災津波発生時に学校・教育委員会それぞれの最前線で動いていた先生方からのお話を聴いたことで、学校マネジメントの視点で復興教育を改めて見直すことができています。また、理科教育で自然災害の原理を知り、備えのイメージをもたせるための授業を実際に体験したことで、学習指導の視点でも復興教育について考えることができました。これから、各自の課題を明確化し、岩手の未来を創生する人づくりにつながるように院生同士交流しながら、課題解決向けての取り組みをしていきたいと思います。