教職大学院トピックス 5月
2025.07.01
「マネジメント実習」
M2現職院生は、4月に県指導主事会議における実地研修、5月には県立総合教育センターでの研修および県教育委員会でのシャドウイング実習に参加しました。これらの実習を通して、本県の教育ビジョンや指導主事の役割、さらに指導主事として研修をファシリテートすることの重要性について理解を深めることができました。また、シャドウイング実習では、行政の業務や重大事案の再発防止に関する知見も得られました。学校現場・教育行政のいずれにおいても、「子どもにとって何が良いのか」「何が幸せなのか」を問い続け、子どもたちが安心して生き生きと学び、未来へと羽ばたいていけるよう支援することが、共通の目標であると改めて実感しています。実習でいただいたご助言や学びを大切にし、「当たり前」とされていることに疑問を持ち、自分自身に問いかけ、考え続ける姿勢を忘れず、岩手の教育に貢献できるよう努めていきます。
「学習支援のための教育心理学」
本講義では、子どもの「わからない」や「読めない」などの学習上の課題に対して、より良い支援を行うために、学習のしくみや教室における子どもの思考を理解することを通じて、指導のあり方や学習環境の整え方などを学びます。5月の授業では、国語の実践を題材に、授業内での「コミュニケーション」がどのように行われているのかについて議論しました。学卒と現職が対話を通して考えたことを実践に活かし、学校生活の中で子どもが直面するさまざまな問題に向き合っていきたいと考えています。
「授業づくりの理論と実践」
5月の本授業では、「授業における材」というテーマのもと、自分にとっての「材」となった授業を取り上げ、一人ずつ模擬授業を行いました。これまでの実践を振り返って再現することで、多くの気づきを得ることができました。特に、他校種の授業を見る機会はこれまであまりなかったため、さまざまな科目の導入部分を実際に見ることができたのは非常に参考になりました。また、生徒の立場に立って授業を体験することで、指導者の視点とは異なる新たな学びも得られました。今回の授業で得た「材」は、今後の連携校での授業改善にも十分に活かすことができると実感しています。