佐藤 寿仁

佐藤 寿仁

SATO Toshihito

所属科
数学教育科
職名
准教授
専門分野
数学科教育
Mathematics Education

プロフィール

  • 岩手大学大学院教育学研究科 修士(教育学) (2004年)
  • 岩手県公立中学校 教諭 (1996年4月〜2006年3月)
  • 岩手大学教育学部附属中学校 教諭(2006年4月〜2013年3月)
  • 岩泉町教育委員会事務局 指導主事(2013年4月〜2016年3月)
  • 文部科学省国立教育政策研究所教育課程研究センター 学力調査官 教育課程調査官 (2016年4月〜2021年3月)
  • 国立大学法人岩手大学教育学部 准教授(2021年4月〜)

専門分野や研究について

私の専門分野は、数学教育です。

数学教育は、算数や数学の教授法、学習のための教材の開発、カリキュラム研究、アセスメント(評価)研究などその内容は多岐に渡ります。私は特に、子供たちが算数・数学を豊かに学ぶための授業を中心とした指導法、授業開発、学力アセスメントを中心にして研究を進めています。

さらに、算数・数学を学ぶ子供たちの理解のメカニズムや数学的に考える際の思考について、教育実践を踏まえながら考究し、算数・数学での授業研究を通して教師の専門的成長の様相やフェーズについても追究しています。

子供たちの幸せ「Well being」につながる子供たちのための算数数学を教育で考えます。

講義/ゼミについて

私が担当している主な講義として「算数科教育法」と「数学科教育法」があります。これは、算数や数学の教授法や教材など考える授業です。小学校や中学校の実際の授業映像を見ながら、教師の教授行為を考えたり、模擬授業に取り組んだりすることを通して、数学教育や算数・数学のよい授業について学生の皆さんと議論しながら進めています。

また、学部4年生から始まるゼミでは、学生一人一人が自分のリサーチクエスチョンを持ち、様々な文献を読みながら議論し、さらには、実際の算数・数学の授業を参観するなどして研究を進めています。実際にゼミで取り組んだ研究には、「中学生の図形の証明におけるつまずきの解明と指導法の改善」「数学的モデル化による探究的な授業の開発〜スリーポイントシュートを入れるには〜」などがあります。

高校生へのメッセージ

世界ではSTEAM教育など合科的なカリキュラム、Society5.0に向けた人材育成とそのために求められる資質・能力の明確化などが検討されています。教育分野への期待は大きく、それに応えられる教員が増えてほしいと考えております。
学校には、「算数がわからない」、「数学ができない」と困っている子供たちがたくさんいます。そんな子供たちのために、算数や数学の面白さを授業で伝え、数学的によりよく考えることや数理的に思考し問題解決することができるような授業を創り、実践できる教員を目指してみませんか。そして、これからの数学教育について一緒に追究してみませんか。