深作 拓郎

深作 拓郎
FUKASAKU Takurou
- 所属科
- 学校教育科
- 職名
- 准教授
- 専門分野
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社会教育学、こども(遊び)環境学
Adult and Community Education、Children's (play) environment
プロフィール
- 埼玉純真短期大学 講師 (2004年~2007年)
- 弘前大学生涯学習教育研究センター 講師 (2009年~2020年)
- 弘前大学教育学部 講師 (2020年~2023年)
- 岩手大学教育学部 准教授 (2023年~)
専門分野や研究について
専門は社会教育学と子ども(遊び)環境学です。社会教育とは、地域社会で行われる学習文化活動でこどもから高齢者まですべての人々の学校外での学習を対象としています。
私は、「こどもたちの放課後」や「地域でのこどもの育ち」について、フィールドワークやアクションリサーチを手法に、放課後のこどもたちとその支援者を対象に研究しています。国連子どもの権利条約で示されているような、こどもを権利行使の主体、発達の主体とした「こども観」をベースとしています。
近年は、「こども×あそび×地域参画」をテーマに、こどもたちが将来地域社会の担い手となるためにも、小学生から高校生世代の社会参画体験の在り方についての実証研究にも取り組んでいます。前任校の弘前大学では、大学生たちと一緒に「こどものまちミニひろさき」というアクションリサーチをこれまで7回行いました。サポーターとして参加している中高校生世代への調査からは、「一人の人として承認されている」「学校とは切り離された人間関係」「平等性の担保」「当事者性の担保」「失敗を失敗としない」「自分で責任をとれる」が継続的参加につながる要素であることがわかってきました。
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講義/ゼミについて
社会人の方々のリカレント教育やアップデートの学習などの場で講義をする機会が多いです。そのような場面では、具体例やわかりやすい言葉を用いる、時々おやじギャグを挟む等、飽きさせないような工夫をしております。
大学生向けの授業では、視野が広がるような内容となるように心がけています。
こどもの育ちの「育」は、「教育」だけでなく、養育・遊育・療育・役育・甦育・食育など多様な「育」が内包しています。すなわち、こどもの育ちは(学校)教育がすべてではなく、多様な機関や体験、さまざまな人との関わり合いがあって成り立つものです。学校だけあるいは教師だけでなく、広く地域社会での人々の営みを捉えたうえで、それぞれの機関や専門職について一緒に考えていくような、講義・ゼミを行っております。
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高校生へのメッセージ
「教育」は学校だけではありません。地域社会の中でも多様な人々による「学びあい」が繰り広げられています。それが社会教育です。
同様に、こどもたちは学校外においても地域の公民館や児童館、放課後児童クラブ、公園などで遊びをとおした多彩な体験的な学びを繰り広げています。教育だけでなく福祉や文化の領域と連動して繰り広げられているのです。
「学校外」の学びの世界を体験的に追究しましょう。