古橋 綾
古橋 綾
FURUHASHI Aya
- 所属科
- 社会科教育科
- 職名
- 准教授
- 専門分野
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社会学
Sociology
プロフィール
- 愛知教育大学 教育学部 国際理解教育課程 日本語教育コース 卒業(2008)
- 東京外国語大学 地域文化研究科 修士(学術)(2010)
- (大韓民国)Chung-Ang University 社会学科 博士(社会学)(2019)
専門分野や研究について
社会学は、社会の仕組みや人々の行動に目を向け、起こっている事象を説明し、その背景や原因を探る学問です。どんな事象であっても当たり前に存在するなどということはありません。あなたの今朝の食事から地球環境問題に至るまで、人の行動と関わるあらゆる出来事が社会学の研究テーマになります。
私はその中でもジェンダー(社会的文化的性差)に関わる研究をしています。性暴力被害にあった人たちの声がなぜ社会に聞き届けられないのかについて悩んだことをきっかけに勉強を始めました。「社会は人々の声をどれだけ平等に聞いているのか」「平等でないとしたらそれはなぜなのか」「その不平等は性別だけに由来するのか(他にも原因があるのではないか)」など、声を聞くという行為について考えるだけでも、社会のたくさんの事象との関わりが見えてきます。
講義/ゼミについて
「広く」「深く」学ぶことを目指す社会サブコースでは、幅広い内容を扱う各分野の講義系の授業と、研究室ごとに行なわれるゼミがあります。ゼミは他のサブコースよりも早い2年生の後期から始まります。
社会学研究室では学生たち自身が日々の生活の中で抱く疑問を大切にします。モヤモヤとした気持ちを言葉にして、社会との関わりを考えます(これを社会学的想像力といいます)。さらに、実際に調査を行ない、自分の考えを深めていきます。ゼミは週に2回。論文を講読しディスカッションを行なったり、アンケートやインタビューなどの調査法を学んだりします。
社会学は社会のあらゆるテーマとつながることができますので、ゼミ生たちは多様なテーマに取り組んでいます。これまでの卒業生は、「ワークライフバランス」や「包括的性教育」などジェンダーに関わるものだけでなく、「天皇」「外国人差別」などナショナリズムに関すること、「プロ野球チームのファン」「ヒップホップシーン」などの文化的なテーマに取り組みました。
高校生へのメッセージ
社会と聞くとなんだか自分とは遠いもののように感じる人もいるかもしれません。教科書に登場する難しそうな仕組みをイメージする人もいるでしょう。でも実はそうではなく、私たちが生きている今この瞬間について考えることが社会を考えることにつながります。
この文章を読んでいるあなたは、進路について考えていることでしょう。将来の夢と今の偏差値、保護者の方の期待などの間で揺れ動いているかもしれませんね。「テストの点数でなぜ将来が決められてしまうのだろう」と感じているかもしれません。親の期待と自分の希望が違って困っているかもしれません。その疑問や戸惑いの一つひとつが社会とつながっているのです。
自分の疑問や戸惑いに向き合い、社会との関わりを感じることで、大きな仕組みを理解できるようになります。社会は今後、ますます複雑化していきます。社会学が大切にする社会学的想像力は、これからの時代を生き抜くための重要な力です。