奥平 柾道
奥平 柾道
OKUDAIRA Masamichi
- 所属科
- 保健体育科
- 職名
- 講師
- 専門分野
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体育・スポーツ・健康科学/運動生理学/バイオメカニクス
Physical Education, Health and Sports Sciences / Physiology / Biomechanics
プロフィール
- 筑波大学体育専門学群(2016年)
- 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程 体育学専攻 修士(体育学)(2018年)
- 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程 コーチング学専攻 博士(コーチング学)(2022年)
専門分野や研究について
当研究室では、スポーツ科学、特に運動生理学とバイオメカニクスの知見に基づき、卓越した運動パフォーマンスの背後にあるメカニズムの解明に取り組んでいます。主要な研究テーマの一つは、表面筋電図を用いた運動中の神経系活動の分析です。筋肉を動かす脳からの指令を精密に可視化することで、熟練アスリートや発育期の子どもたちの身体運動の「質」を定量的に評価しています。また、短距離走における動作解析や、自力以上の速度を体感する「超最大スピードトレーニング」が神経筋システムに与える影響、GPSを用いた球技系選手の走行特性やトレーニング負荷の分析など、最新技術を用いた検証を行っています。これらの成果を教育・競技現場へ還元することも重要な使命です。日本陸上競技連盟(JAAF)およびアメリカ陸上競技連盟(USATF)公認コーチとしての知見を活かし、科学的エビデンスに基づくトレーニング方法の確立や、AI技術を導入した新たな指導プログラムの考案に邁進しています。
講義/ゼミについて
講義では主に「生理学」および「運動生理学」を担当しています。呼吸・循環器系や筋肉、神経系の動態を理論的に理解し、身体が負荷に対してどのように反応・適応するかを学びます。こうした科学的基礎知識が、実際の教育や競技指導にどう結びつくのか、具体例を交えて解説しています。ゼミでは学生の主体性を尊重し、国内外の最新論文に基づいた議論を重ねることで、エビデンスベースの視点を養い、卒業論文へと繋げます。また、研究室独自の活動として、岩手県内のタレント発掘育成事業と連携したデータ収集やフィードバック、近隣施設での最新トレーニング体験なども実施しています。地方にありながら、国内最先端かつ国際的な視野を持って実践と議論を深めることで、教育界をはじめとする多様なフィールドで活躍できる人材の育成を目指しています。
高校生へのメッセージ
大学という場所の最大の魅力は、自分の興味があることを、誰に遠慮することなくとことん突き詰められることにあります。「どうすれば身体能力をさらに向上させられるのか?」「どんな指導が、目の前の子どもや選手の力を引き出すのか?」そんな皆さんの内側にある純粋な探究心に、全力で応えられる環境がここにはあります。大学選びは、人生における非常に重要な決断です。大学名で選ぶのも一つの基準ですが、ぜひ「その大学にどのような研究室があり、どのような教員がいるか」という点にも注目してみてください。同じ学部・学科でも、どの研究室に身を置くかで、学べる内容や得られる経験の「質」は大きく変わるからです。例えば「本格的に体育・スポーツ・健康科学を学ぶなら、都市部の私立大学や体育系大学へ行くしかない」と思っていませんか? 決してそんなことはありません。私たちの研究室では、バイオメカニクスや運動生理学において、国内最先端の学びを提供できる指導体制と研究環境を整えています。また、他大学や競技団体との広範なネットワークを構築しており、地方にいながらにして多様なリソースの中で研鑽を積むことが可能です。地方国立大学だからといって、学びの質をあきらめる必要は全くありません。岩手や東北はもちろん、全国から「体育・スポーツ・健康を科学し、その知見を教育現場で活かしたい」という高い志を持つ皆さんに会えることを、心から楽しみにしています。